車検費用
車検の時期が近付いてくると、だんだん気が重くなっていきますよね。
なんといっても費用が掛かる…、取りあえず見積に出したら、とんでもない請求書が来た!なんてこともあるかと思います。
しかし、何がどのようにして掛かっているか知らない方も多くいらっしゃると思います。
そこで、車検の費用の内訳とポイントをご紹介していきたいと思います。
車検費用の内訳は?
車検の費用を決めるのは3つのポイントがあります。
・法定費用
・車検基本費用
・修理費・交換費
この3つのポイントにより費用が決まるんですね、ディーラーにお願する場合や、自分で車検を通すこともできますが、そこで金額に違いが生じてきます。
では、何がどのくらい掛かるのでしょうか?
法定費用
法定費用は車検を受ける時に必ず支払わないといけない費用です。
業者を問わず、同じ金額が掛かるもので、値引きなどは受け付けてもらうことができません。
また、ユーザー車検を受ける場合は、基本的に(検査に問題がなければ)この金額だけの支払いになります。
法定費用には【自賠責保険】【重量税】【検査手数料】の3つが掛かります。
車種 | 自賠責保険 | 重量税(※1) | 検査手数料 | 合計 |
軽自動車 | 26,370円 | 6,600円(2,500円) | 1,100円~1,800円 | 34,070円~34,770円 |
1.0t以下 | 27,840円 | 16,400円(5,000円) | 1,100円~1,800円 | 45.340円~46,040円 |
1.0t超1.5t以下 | 27,840円 | 24,600円(7,500円) | 1,100円~1,800円 | 53,540円~54,240円 |
1.5t超2.0t以下 | 27,840円 | 32,800円(10,000円) | 1,100円~1,800円 | 61,740円~62,440円 |
2.0t超2.5t以下 | 27,840円 | 41,000円(12,500円) | 1,700円~1,800円 | 70,540円~70,640円 |
(※1)()内の金額はエコカー減税対象車です
検査手数料は車種により異なります。
検査手数料
ディーラー民間整備工場カー用品店 | 車検代行 | ユーザー | |
3ナンバー車 | 1,200円 | 1,800円 | 1,800円 |
5ナンバー車 | 1,200円 | 1,700円 | 1,800円 |
軽自動車 | 1,100円 | 1,400円 | 1,700円 |
3ナンバーと5ナンバーの違いに関しては、基準の数値内の場合は「5ナンバー」となり、一つでも上回っている場合は「3ナンバー」となります。
例えばボディサイズは基準内だったとしても、排気量が上回っている場合は「3ナンバー」となります。
5ナンバーの基準値
全長 | 4700mm |
全幅 | 1700mm |
全高 | 2000mm |
排気量 | 2000cc |
※ガソリン車の場合。ディーゼル車は排気量の制限なし
車検基本費用
車検基本費用はディーラーなどに依頼をする場合に、専門の技術者により自動車が一定の基準に達しているか検査を行う為に支払う費用です。
問題点があった場合は、修理や部品の交換を行う為、別途費用が必要となります。
ユーザーで車検を通す場合には費用は掛かりません。
車検基本費用は会社ごとに内訳が異なり、料金も会社ごとに変わってきます。
表はあくまで目安になりますので、受ける際は事前にご確認下さい。
軽自動車 | 1,500kg以下 | ~2,000kg以下 | ~3,000kg以下 | ~5,000kg以下 | |
ディーラー | 38,340円 | 40,500円 | 41,580円 | 43,740円 | 52,380円 |
整備工場 | 33,340円 | 40,320円 | 38,340円 | 41,580円 | 51,300円 |
ガソリンスタンド | 13,600円 | 14,600円 | 15,600円 | 16,600円 | 16,600円 |
カー用品店車検専門店 | 9,500円~22,533円 | 9,500円~24,171円 | 9,500円~24,552円 | 9,500円~24,552円 | 9,500円~25,886円 |
ユーザー | 0円 |
※金額はあくまで目安となっています。
※カー用品店・車検専門店はサービスにより金額が大きく異なります。事前にご利用される店舗にご確認下さい。
法定費用+車検基本費用の合計の目安が下記の表になります。
軽自動車 | 1,000kg以下 | ~1,500kg以下 | ~2,000kg以下 | ~2,500kg以下 | ~3,000kg以下 | ~5,000kg以下 |
ディーラー | 71,110円~ | 93,210円~ | 93,210円~ | 101,410円~ | 107,890円~ | 124,190円~ |
整備工場 | 66,110円~ | 91,950円~ | 91,950円~ | 98,170円~ | 109,610円~ | 127,530円~ |
カー用品店車検専門店 | 42,270円~ | 52,930円~ | 52,930円~ | 61,130円~ | 61,130円~ | 69,330円~ |
ガソリンスタンド | 46,670円~ | 58,530円~ | 67,730円~ | 77,030円~ | 85,230円~ | 85,230円~ |
ユーザー車検 | 33,070円 | 43,930円 | 52,130円 | 60,330円 | 68,630円 | 76,830円 |
修理費・交換費
車両点検の際に、消耗している部品や、壊れてしまっている部品は交換となり、その分の費用が掛かります。
ディーラーの場合はすべて純正品となる為、交換品が多い場合はかなりの金額になるでしょう。整備工場などでは中古品や、社外品などで対応してくる場合もあるので、一度確認することをオススメします。
車検で掛かる費用は
という形になります。
法定費用はどうにもなりませんが、車検基本費用はお願する場所で変わってきます。
ただ、変わるのは費用だけではありません、様々なサービスや品質も異なってきます。
では、どこでお願するのがいいのでしょうか?
ディーラーなどのメリットとデメリットをご紹介致します。
メリット・デメリット
ディーラー
◎メリット◎
なんといっても信頼性でしょう。パーツはメーカー推奨の純正品で、充実した設備に質の高い整備や点検を受けることができます。また、土日も営業しているので、平日が忙しい人にはありがたいサービスとなっています。
△デメリット△
デメリットはズバリ価格が高いことでしょう。設備が充実していることや、替えのパーツはすべて純正品になるので、どうしても価格が高くなってしまいます。また、どうしても他社の車になると設備が不十分になってしまう場合もあります。
愛車をしっかり整備したい人にはオススメですが、費用を抑えたい人は要検討です。
整備工場
◎メリット◎
整備工場は融通が聞きやすいというメリットがあります。幅広い車種に対応し、型落ちの部品や、別メーカーの安い部品を使用したりすることで、費用を抑えることができます。
△デメリット△
対応車種が幅広い為、スタッフの経験や知識にバラつきがある場合があります。また、土日に営業していなかったり、車を持ち込み、持ち帰りだったりすることがあります。
費用は抑えたいが、しっかりとした整備を受けたい人にオススメです。
カー用品店
◎メリット◎
幅広い車種に対応していて、パーツやオイルなど細かい要望に対応することができます。
△デメリット△
ディーラーや整備工場と比べると設備や、スタッフの経験や知識が劣る場合があります。
なるべく安くしたい人にはオススメですが、整備をしっかりしたい人は要検討です。
ガソリンスタンド
◎メリット◎
安さと対応車種の幅広さと土日も営業しているので、手軽に利用することができます。
△デメリット△
整備に関してはあまり期待ができません。車も持ち込み・持ち帰りで、台車も無い場合が多いでしょう。
なかなかディーラーやカー用品店に行く暇がない場合のみオススメしますが、基本的には別の場所にお願する方がいいでしょう。
ユーザー
◎メリット◎
とにかく安いです。車検基本費用が掛かりません、パーツ交換も自分で使用した分のみになります。
△デメリット△
設備や部品などが用意しづらく、知識があってもなかなか行うことができないでしょう。
価格は安いのですが、オススメしません。よほどの設備が整っていて、よほどの知識がある人のみユーザー車検を行ったほうがいいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
車検の費用は愛車の重量、排気量、そしてどこのお店を選ぶのかで変わってきます。
ちゃんと整備したいならディーラー、安くしたいなら他を考える、よほど自信があるならユーザーといったところでしょうか。
金額やサービスなどはあくまで目安ですので、受ける際はお店に確認することをオススメします。
少しでもご参考になればと思います。
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