車検のタイミング

目次
ディーラー車検
自身が自動車を購入したディーラーで車検を受ける際のメリット・デメリットについてご紹介します。
・メリット1:純正パーツを使用している
ディーラーには各種メーカーの純正パーツが用意されているので、部品を交換しなければならなかった場合は純正パーツの新品に取り替えてもらうことができます。
純正パーツは保安基準も満たしており、安心して使用することができるので、これはかなりのメリットと言えるのではないでしょうか。
【自動車部品の名称】へ
・メリット2:整備の腕が良い
ディーラー車検のチェックはかなり厳しく、次回の車検まで安全に走行することができます。
・メリット3:サービスが良い
ディーラーは、顧客へのサービス精神が旺盛なものです。
車検を受けるだけでプレゼントや特典が発生するところもあるようです。そういったものを目当てにディーラー車検を選ぶ方も少なくありません。
また、ディーラー車検を利用していると新車購入の際に口利きしてくれることもあるので、継続して顧客でいるつもりの方は結果的にお得と言えるでしょう。
・デメリット:利用料金が高い
さまざまなメリットがあるディーラー車検ですが、純正のパーツ品を惜しみなく使用していたりするので、どうしても利用料金が高くなってしまう傾向にあります。
ユーザー車検
自分で運輸支局の車検場に車を持ち込み、検査を受けるユーザー車検。そのメリット・デメリットについて紹介します。
・メリット1:費用が安く済む
ユーザー車検の最大のメリットと言っても過言ではないのが、費用の安さです。
ディーラーや専門業者に車検を委託すると手数料などが別途必要になりますが、ユーザー車検なら純粋に車検代だけで済みます。
・メリット2:たった1日で終わる
ディーラー車検などの方法では、2~3日かかる場合があります。その間は愛車を使用する事が出来ないので、普段から自動車を使用して生活している人にとっては大変だったりする事があるでしょう。
一方、ユーザー車検ならたった1日で済みます。お急ぎの方はユーザー車検がおすすめといえるでしょう。
・デメリット:平日の昼間しか検査が受けられない
ユーザー車検が大変なところは、運輸支局や軽自動車検査協会の営業時間に合わせないといけないので、平日の昼間しか検査が受けられないというところです。
平日休みがない方にとっては、なかなか難しい車検方法であると言えるでしょう。
民間車検
個人の自動車整備工場(指定工場など)で行う民間車検のメリット・デメリットについてご紹介します。
・メリット:ディーラー車検よりも幅広い車種知識を持った技術者がいる
ディーラーも自動車に関しては広く知識を持っていますが、自動車整備工場ではさまざまなメーカーの自動車の整備や点検を受け持っているため、より幅広い車種の知識を持った整備士が多いという特徴があります。
また、ディーラー車検がもっともクオリティーの高い車検を受けられると思っている方も多いですが、民間の工場にも整備の国家資格を持った方もいるので一概にどちらが優れているかというのは断言できません。
・デメリット:工場によってクオリティーにバラつきがある
工場によって整備士や設備のレベルが異なるので、点検のクオリティーにバラつきがあります。
また、工場に運ぶ手間や検査の内容と費用について時間をかけて交渉しなければならないという点もデメリットとして考えられます。
有効期限

車検には有効期限があり、それが切れると公道を走る事が出来なくなるので大変です。
有効期限が切れてから車検を受けるとなると、仮ナンバーの発行をしなければならなくなるなど、非常に手間がかかるので、期限内に必ず車検を受けましょう。
有効期限は車種によって異なるため、ここでは車種ごとの車検有効期限についてご紹介します。
新車を購入した場合の車検の期限は、初回が3年。2回目以降が2年となっています。
つまり、新車を購入した3年後に1回目の車検を受け、あとは2年ごとに車検を受けなければならないという事です。
ちなみに、中古の自動車の車検は、2回目以降の扱いになります。
つまり、中古車を購入した場合は2年後に車検を受けなければならないという事です。
また、中古車は車検が残っていない場合もあるので、購入時にしっかりと確認しておきましょう。
そのほか、8ナンバー車と呼ばれる特別な用途で使用される車両(キャンピングカーなど)については、初回も2回目以降も2年が車検の有効期限となります。
【車検切れ自動車の車検方法】へ
調べ方
「あれ?そういえば次の車検っていつだっけ?」
そうなってしまったときの確認方法について解説します。
自動車の車検の有効期限を確認するには、フロントガラスに貼られる「車検ステッカー」を見るのが一番早くて確実です。車検切れで走行しないためにも、しっかりとご自身の乗っている自動車の有効期限を確認しておきましょう。
とはいっても、車検ステッカーは見方が分からないと、ちょっと見にくい仕様になっています。
そこで、車検ステッカーの見方についてご紹介します。
まず、車検ステッカーは車両によって色が異なります。
軽自動車は黄色のステッカーで、それ以外の車両については青色のステッカーになっています。
車外から見えるのが車検の有効期限となる年と月で、車内から見えるのが車検の有効期限となる年月日。車外からは月までしか見えないのに対し、社内からは有効期限が切れる正確な日にちまで表示されているという事です。
ちなみに、同じくフロントガラスに貼られる丸いステッカーは、12ヶ月の法定点検をした際に貼られるステッカーです。こちらも車外・車内から見える表示がそれぞれ異なり、車内からは次回点検整備をする年月日などが詳しく表示されているので確認しておきましょう。
なお、ユーザー車検になると自分自身で車検ステッカーを張り替えないといけないので、シール剥がし用の液などを用意しておくと便利かもしれません。
タイミング
車検には有効期限があり、その有効期限内に再度車検を受けなければなりません。
ですが、有効期限内のいつごろに車検を受ければいいのか、タイミングが難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで有効期限のいつごろから車検を受けられるのか、また、いつがタイミングとして良いのかについてご紹介します。
◯有効期限のいつごろから車検が受けられる?
車検を受けることができる時期には、実は特に決まっていません。有効期限内に車検を受けないといけないと決められているだけで、どれだけ前倒しで車検を受けてもいいのです。
とはいえ、車検にはお金も時間もかかるものですし、前倒ししすぎて車検を受けてしまうのは、もったいないと言えます。
◯車検を受けるタイミングとしてベストなのは?
上のような事情があるわけですが、「もったいないから」ということで有効期限が切れる直前に車検を受けようとすると、予約ができなかった場合などにとても困ります。
かといって速すぎても、前回分の費用が無駄になってしまうのでもったいないといえます。
そのようなことも考えあわせてみると、有効期限の満了日より1ヶ月程度前というのがベストであると言えるでしょう。
車検の繁忙期

いざ車検を受けよう!と思っても、そう簡単にはいかないこともあります。
運輸支局や軽自動車検査協会の車検場には、混雑している「繁忙期」というものがあるのです。
たとえば、有効期限ぎりぎりで車検を受けようとして、繁忙期のせいで結局受けられなかった……なんてことにもなりかねません。
なるべく繁忙期を避けて車検を受けるようにしましょう。
運輸支局と軽自動車検査協会が混雑する時期は、ズバリ毎年の3月です。
3月は新しい生活をはじめる方が多いことから新車がよく売れる時期。年度末決算などで新車が安くなっていることも多いので、そういった理由から車検を受ける方が非常に多いのです。
また、9月や10月も販売業者の中間決算の時期にあたるということで、3月ほどではないにしても混雑していることが多いようです。
こういった繁忙期を避けて車検をスムーズに受けたい場合は、8月の朝方を狙うことをおすすめします。
曜日でいえば火曜日や水曜日など、週の半ばが狙い目でしょう。
やはり週末や夜は仕事終わりの方が多いので混み合うことが予想されます。
車検で発生する時間
車検を受ける際に気になることは、「どれくらいの期間、愛車と離れなければならないのか?」ということではないでしょうか。自動車は自分の足となるため、普段の生活に欠かせないという方も多いと思います。
そんな自動車が数日間だとしても使えないとなると、生活に結構な支障が出てしまいます。
実は1日かけずに車検を済ませることもできますが、車検をお願いする場所によってかかる期間も大幅に異なるので、それについて詳しくご紹介しましょう。
まずはディーラー車検における期間です。
ディーラー車検では、業者ごとにかかる日数が異なります。
当日にすべての行程が終わる場合もありますし、3日程度かかることもあります。ディーラーはかなり厳格なチェックを行うので、基本的には数日かかると考えておいたほうがいいでしょう。
民間車検の場合は、1週間程度かかると思ったほうがいいでしょう。
自動車整備工場によっても異なりますが、基本的に少数精鋭で作業を行っているので数がこなせません。
ただし、設備が整った指定工場であれば当日に済む場合もあるので、早く済ませたい方は指定工場を選んで委託するのがいいかと思います。
車検専門のフランチャイズ店では、1時間~3時間程度愛車を預けるだけで車検が済みます。
フランチャイズ店なら店舗ごとのサービスクオリティーもあまり変わりませんし、最も短期間で済ませることができます。
Goo車検が引取、納車まで行ってくれて費用も安い為、お勧めです。
定期点検ステッカー
フロントガラスに貼られているステッカーで、昔の黒電話のダイヤルのようなステッカーを見たことはありませんか?これは「定期点検ステッカー」や「ダイヤルステッカー」などと呼ばれるもので、定期点検が済んでいる事を表す証です。また、次に定期点検をするまでの期日も書かれているので、定期点検を受ける時期を忘れることがないようにもなっています。
ここではそんな定期点検ステッカーの見方についてご紹介しましょう。
ステッカーは全体的に丸く、縁に1から12までの数字と、真ん中に大きく2桁の数字が表示されています。
この真中に印刷されている2桁の数字は次回の点検整備を行わなければならない年度を表し、周囲の数字はその月を表しています。背景のカラーリングは年度ごとに変化しますが、点検実施月だけは白く抜かれているのでそれを目印に見ましょう。
そしてステッカーの裏、つまり車内から見えるものは「定期点検をいつ、どこで受けたのか」というデータ。
定期点検を行った年月日、認証番号、点検を行った整備工場、次回定期点検を行う年月日が詳しく書かれているので、次回の定期点検はこの表示を参考に行いましょう。
車検ステッカー
フロントガラスに貼られている、四角いステッカー。
これこそが、車検を受けたということを証明する「車検ステッカー」です。
数字がでかでかと書かれていることが読み取れますが、「これって何の数字?」という方もいらっしゃるでしょう。そこで、ここではそんな車検ステッカーの概要や特徴などについてご紹介します。
車検ステッカーはフロントガラスに貼られている四角いステッカーで、軽自動車の場合は黄色、それ以外の車両には青色が使われています
ステッカーは車検を受けたことを証明するという意味のほかに、車検の有効期限を搭乗者に知らせるという意味も持っています。重要なものなので、勝手に剥がしたりめくったりするのはやめましょう。
また、貼っていない車両は、「車検を受けていない違法な車両」だと判断されてしまうので要注意です。
ステッカーの表(車外から見えるほう)には車検の有効期限が満了する年月が書かれており、裏(車内から見えるほう)には車検の有効期限が満了する年月日が書かれています。
とはいえ、ステッカーだけで有効期限を判断するのは少し危険なので気を付けましょう。車検証を確認するのが一番確実だといえるのでおすすめです。
車庫証明ステッカー

丸くて青い縁取りがされたステッカーを見たことはありますか?
それは、「車庫証明ステッカー」や「保管場所標章」などと呼ばれるものです。
車検ステッカーや定期点検ステッカーとは違ってフロントガラスに貼っておく必要はありませんが、これも重要な意味を持っているステッカーです。その意味や貼っておくべき場所についてご紹介しましょう。
自動車を購入する際に用意しなければならないものといえば「車庫証明」です。
自動車を持っていてもそれを保管しておく場所がなければ意味がありませんので、必ず保管できる場所というものを確保しておかなくてはならない訳です。
車庫証明ステッカーとは、その「保管場所」がきちんとあることを証明するもの。自動車を購入した際や、車庫の移動を届け出た場合などに配布されるものです。
車庫証明ステッカーは、車検ステッカーのようにフロントガラスに貼る必要はありません。
リア側のガラスに貼っておくのが一般的です。ただし、車両の構造上、リアガラスに貼ると表示が見えにくいという場合に限っては、車体の左側面に貼り付けることが定められています。
ステッカー罰則
自動車のステッカーは、物によっては法律によって貼る義務が課せられています。
貼っていない場合や、定められた場所ではない箇所に貼っている場合などは道路運送車両法によって罰則が課せられる場合があるので気を付けましょう。
ここでは、ステッカーごとの罰則についてご紹介します。
◯定期点検ステッカー
定期点検ステッカーには、実は貼っておく義務というのはありません。しかし、ステッカーに書かれている期限を過ぎてしまっている場合は、「剥がす義務」が発生します。
期限を過ぎたステッカーを貼ったままにすると、道路運送車両法の保安基準を満たさないということになるので、必ず期限を過ぎる前に剥がしておきましょう。
◯車検ステッカー
車検ステッカーを貼っていない状態や、フロントガラス以外のステッカーが見えにくい箇所に貼っている状態で公道を走行すると、50万円以下の罰金が課せられるので気を付けましょう。
◯車庫証明ステッカー
車庫証明ステッカーは、リアガラスまたは車体左側に貼り付けることを義務化されていますが、罰則や罰金などは特に規定されていません。
とはいっても、義務化されているステッカーを貼っていないことがわかると、当然警察官に注意を受けることがあります。正しい位置に貼っておきましょう。
無車検の罰則
これまで車検について触れてきましたが、では車検を受けない状態でいると、どんな罰則が課せられるのでしょうか?無車検や、車検が切れた状態で公道を走った場合の罰則・罰金についてご紹介します。
実は、車検が切れた状態で公道を走った場合、なんと運転免許が取り消しになります。
何日も何万円もかけて取得した運転免許が取り消されるというのは、当然ながら相当の痛手となるでしょう。
また、罰金も科せられてしまいます。しかもその罰金はかなり高額なものとなっています。
車検切れで運転したことに対する罰金、自賠責保険切れで運転したことに対する罰金が科せられますし、免許取り消し処分を受けた人は講習を受けなければならないため、その講習費も必要になります。
また、もう一度自動車を運転するためには再度免許を取得し直さなければならないので、免許取得費用もかかってきます。これらを合計した金額は、120万円ほどです。
車検は数万円あれば受けることができます。100万円以上の無駄な出費を避けるためにも、しっかり受けるようにしましょう。
ちなみに、車検切れで懲役になることはそうそうありませんが、繰り返し罰金を受けて、なお車検切れの状態が続いた場合など、悪質な場合は懲役刑もありえないことではないので注意しましょう。
交通違反の点数一覧表(警視庁ウェブサイト)
まとめ

いかがでしょうか?車検の大切さがよく分かって頂けたかと思います。
ではここであらためて、車検についての記事をまとめていきましょう。
車検は、「ディーラー車検」「ユーザー車検」「民間車検」の3通りの方法で受けることができます。
ディーラー車検は、メーカー純正品が揃っていて手厚いサービスが受けられる分、料金は高くつきます。
ユーザー車検は、自身で車検作業を行うため知識がつきますし料金も安く抑えられますが、平日昼間に時間がない方には難しい手段です。
民間車検は、委託する工場によって腕は異なるものの、比較的に安く費用を抑えることができます。
車検を受けるタイミングとして好ましいのは、有効期限が切れる1ヶ月前。ただし3月や9月、10月は車検場が混雑する「繁忙期」なので、予定を立てるときは要注意です。たとえば春先に期限が来る場合は、3月が来る前に車検を受けるようにするなど、工夫することをおすすめします。
車検を受けたことを証明する車検ステッカーや、法定点検を受けたことを証明する定期点検ステッカー、車庫証明ステッカーなどはしっかりと義務付けられた位置に貼り付けておきましょう。
無車検、または車検切れのままで公道を走ると、免許取消処分を受けるうえに高額な罰金を支払わなければならないので要注意です。