整備の定期点検はいつ?

整備の定期点検
タイミング
24ヶ月に1回行うことが義務づけられている車検とは別に、車の点検を行う
「法定点検」というものがあります。法定点検というのは、法律によって義務づけられた自動車点検のことです。
車検と似ているようですが、車検が「保安基準を満たしているか検査する」ものである一方、法定点検は「車が快適に走行できる状態かどうか検査する」ものとなっています。
法律によって定められているといっても罰則などはありませんが(事業用バス、トラックなどは除く)、定期的に受けておくことで安全に自動車を走らせることができるので定期的に受けておきましょう。
点検を受けるタイミングは以下の4回で、それぞれ義務づけられている車両タイプが異なります。
①3ヶ月点検
バスやトラック、タクシーなどの事業用車両に義務づけられています。
これに関してはお客さんを乗せる自動車ということで、受けなければ
30万円以下の罰金に処されるので注意しましょう。
②6ヶ月点検
自家用のトラック、レンタカーなどに義務付けられています。
③12ヶ月点検
自家用の普通車、軽自動車やトラック、事業用バスやトラックなどに義務付けられています。
④24ヶ月点検
自家用トラックや、事業用バス、タクシーなどを除く車両に義務付けられています。
検査項目

自家用車の場合、
「12ヶ月点検」で以下の項目をチェックされることになります。
・ブレーキペダルの遊びの有無
・駐車ブレーキの機構
・ホースとパイプの損傷具合
・マスタシリンダ、ホイールシリンダ、ディスクキャリパの液漏れの有無
・ブレーキドラムとブレーキシューの摩耗の有無
・ブレーキディスクとパッドの摩耗の有無
・ホイールの状態
・クラッチの遊びの有無
・トランスミッションとトランスファの油量
・プロペラシャフトとドライブシャフト連結部の緩みの有無
・点火装置の状態
・バッテリーの接続状態
・本体の排気状態
・潤滑装置の油漏れの有無
・冷却装置の水漏れの有無
※「遊び」とは、「余裕」「すき間」のこと。ブレーキペダルやクラッチが摩耗すると車の走行に支障をきたす可能性があるので、チェックする必要があります。
また、年間あたり5000km以上走行する車両に関しては、さらに「エグゾーストパイプとマフラーの状態」を確認することになります。
「24ヶ月点検」となると、以上の項目にプラスしてチェック内容が増えます。
・ハンドルの操作具合
・ギヤボックスの緩みの有無
・ロッドとアーム類の損傷の有無
・舵取り車輪の状態
・パワーステアリング装置の油量と緩みの有無
以上のような点をチェックされることになります。