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海外各国の車検制度は日本と同じでしょうか?車検ない国はありますか?

海外の車検事情について

2019/05/08
 
海外の車検

車検は、日本だけで行われている制度ではなく、世界各国で実施されています。
ここでは各国の車検事情についてご紹介したいと思います。

アメリカ

アメリカ車検
アメリカ車検
まずはアメリカからいきましょう。
「アメリカには車検制度はない」と聞いたことがある方がいるかも知れませんが、それは半分間違っていて半分正解です。
アメリカは、複数の州が集まってひとつの国となっている合衆国。実は、それぞれの州によって法律や諸制度が異なっています。
車検制度も全米統一で決められているわけではなく、あくまでも各州によって決められているのです。
たとえば、ニューヨーク州では、日本の車検ほどは検査項目が細かくないものの毎年検査を受けることが義務づけられています。また“カウボーイの国”であるテキサス州でも、毎年の車検が必要不可欠です。
一方、カリフォルニア州では、新車登録した車両はその後3年間は検査を受ける必要がありません。初回の3年が過ぎたあとは、2年ごとに検査を受けることになります。
1回の費用としては60~70ドルほど。検査の内容はそれほど細かいわけではなく、日本の車検のようなものではありません。排気ガスに含まれている有毒ガスが規定値以内になっているかどうかが合否の判断基準となっているようです。
日本の車検にくらべて検査行程が少ないことから、ガソリンスタンドに併設されているような指定検査場で、30分程度あれば簡単に受けることができます。

イギリス

イギリスの車検は、MOT(Ministry of Transport)と呼ばれています。
新車登録されている車両は3年間免除され、4年目を迎えてからは毎年受けなければなりません。
車検を毎年受けなければならないというのは大変そうに思えますが、日本とは違って車検の有効期限がくる2ヶ月前に車検通知書というものが送られてくるので、有効期限を過ぎることはそうそうありません。
また、1回の車検で30ポンド(日本円にして6,000円程度)しかかかりません。 それほど大変なものではないと言えるでしょう。
車検の受け方もいたって簡単。国公認の自動車整備専門店に車両を持ち込めば、すぐに受けられます。

イギリスにおける車検の行程は、ハンドルの可動域やブレーキの遊び、車体、ガソリンタンクの状態、ランプ類の点灯具合、排気ガスの程度のみです。
これらのチェックをクリアすれば、すぐに車検証が発行されて終了です。
時間にすると1時間程度という圧倒的な速さ。ただし、このあと自動車納税手続きを別途行わなければなりません。
DVLAという車検管轄局のサイトにアクセスして自動車納税手続きを済ませ、数日後に郵送される納税済み証明ステッカーを車体に貼り付けて、ようやくすべての行程が終了します。

ドイツ

ドイツ 車検
ドイツ 車検

ドイツでの車検は、日本の車検と少し似ています。新車なら3年間免除で、その後は2年に1度車検を受けることになります。中古車も2年に1度ということになります。
ところが、ここからは日本の車検とはかなり異なっています。
それは車検にかかる費用です。日本の車検はディーラー車検ともなると、およそ7~10万円はかかります。
ドイツならそれほど費用は掛かりません。なんと1回の車検にかかるのは40ユーロ程度だそうで、日本円にすると6,000円ほど。日本の車検がいかに高額なのかが分かるデータといって良いでしょう。
また、ドイツの車検は行程も異なります。
日本では整備を行ってから検査場で不具合がないかをチェックしますが、ドイツでは検査場でチェックを行ってから不具合があるところだけを直す、という流れを取っています。
その結果、車検にかかる時間も大幅にカットされています。
ちなみに、こういったドイツのような合理的な車検を、日本でも行うことができます。
自分自身で車検作業を行うユーザー車検という方法なら、不具合部分だけをチェックして手短に車検を済ませられるのでおすすめです。とはいえ、不具合が出た場合に整備する必要があるので、自身で整備ができない場合は別途整備代がかかります。

フランス

フランスで車検にあたる制度は、コントロール・テクニック(CT)と呼ばれています。 新車登録されている車両は4年間検査を受けなくてもいいですが、それ以降は2年ごとに検査を受けることが義務づけられています。また、新車登録から4年を過ぎた中古車を購入した場合は、6ヶ月以内にコントロール・テクニックを受ける必要があります。
有効期限以内にコントロール・テクニックを受けていない車両が公道を走行すると、カルト・グリーズ(車両登録証)を没収され、130ユーロ(日本円にして16,000円程度)の罰金を支払わなければならないことになります。さらに、1週間以内にコントロール・テクニックを受けなければならない義務も課せられてしまいます。
フランスは行政手続きが長く、ややこしいお国柄ですが、コントロール・テクニックの受け方は難しくありません。ディーラーなどに持っていくとその場で検査を行い、そのまま車検場へと持っていってくれます。
この作業を、なんと1日で終えてくれるというのだから驚きです。
費用は70ユーロ(日本円にして9,000円程度)。しかし、費用に関しては場所によって大幅に異なるため、これよりも安い場合もあれば1万円を超える場合もあるようです。
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イタリア

イタリアの車検制度は、Revisione(イタリア語でメンテナンス)といいます。新車登録した車は、有効期限が4年間。それ以降は3年に1度Revisioneを受ける必要があります。 ただし、タクシーなどの商用車に関しては毎年受ける必要があるようです。
有効期限までに車検を済ませないと168ユーロ(日本円にして21,000円程度)の罰金が課せられるとのことですが、日本の車検切れに対する罰則と比べるとかなり罰金も罰則も控えめといえます。
検査自体もそれほど公式でお堅い感じではないようで、ディーラーや自動車整備工場に直接出向いて、依頼先の時間が空いている時に簡単な検査を行って終了となります。
Revisioneを受けるのにかかる費用は65ユーロ(日本円にして10,000円程度)。検査さえ受けられればその日のうちにすべてが終わり、Revisioneを受けたことを証明するステッカーをフロントガラスに貼り付ければ問題なく走行できるようになります。
ちなみに、自動車納税はいろいろな支払い方があるようですが、ACIというイタリアの自動車クラブに支払いに行くのが一般的です。長期間支払っていなくても催促のメールなどは来ないそうなので、自分自身でしっかり管理しなければなりません。

ニュージーランド

ニュージーランド車検
ニュージーランド車検

ニュージーランドでの車検は、WoF(Warrant Of Fitness)と呼びます。
新車登録された車両には3年の有効期限が与えられ、それ以降は1年ごとに受ける必要があります。
ただし、2000年の1月以前に製造された自動車に関しては、保安上の理由から半年に1回受けることを義務付けられている為、古い型の中古車を購入する場合は気を付けておかなければなりません。
WoFの受け方は簡単で、ガレージと呼ばれる自動車修理工場やWoF専門の店舗に車両を持っていけば、その日のうちにすべての検査を終えられるそうです。
ただし、店舗によってかなりサービスのクオリティーが異なるようで、修理しなくてもいいところの修理をすすめられたり、修理すべきところを指摘されずに放置されたりと、結構ずさんな対応をされることもあるとのこと。しっかりと口コミなどで評判の店舗をあらかじめ調べておくことが必要なようです。
WoFにかかる費用は一般的に40~50ドル(日本円にして4,500~5,500円程度)ですが、修理工場や専門店によってはWoFの際に使用できるクーポンを発行しているところもあるので、無料で受けられたり10ドル(日本円にして1,500円程度)で受けられたりすることもあるようです。

オランダ

オランダでは、車検にあたる制度のことをAPK(AlgemenePeriodiekeKeuring)といいます。
新車登録された車両には3年の有効期限が与えられ、3年以降は毎年受ける必要があります。 また、ハイブリッド車やガソリンエンジン車は新車時点で4年の有効期限が与えられており、その後は2年ごとのAPKを2回受けることになります。

初回の4年を過ぎて4年かけて2回のAPKを受けたあとは、毎年受けなければなりません。少しややこしい期限設定になっているので注意が必要です。
APKは、専門のガレージで予約することなく簡単に受けることができます。時間にして30分程度というので、日本の車検とは大きく違うことがわかります。
検査される内容としては、ブレーキやタイヤの摩耗具合を軽くチェックする程度。
消耗品を交換したり、車体全体の点検交換をしたりなどは行わないので、車体をくまなくチェックする定期点検は必須といえそうです。
1回のAKPでかかる費用は50ユーロ(日本円にして6,000円程度)
検査を受けるためには車両登録証DEEL1の原本がなければならず、コピーでは受理されません。オランダで車検を受ける機会がある方は忘れないようにしましょう。
日本とは違い、早めにAKPを受けても次の有効期限はAKP証明書に記載されている期限から1年となります。

日本車検の法定検査項目を詳しく説明。安くて簡単な車検で素敵なカーライフを満喫

香港

香港では、車検にあたる制度は験車、またはCOR(Certificate of Roadworthiness Examination)と呼ばれています。
新車登録されている車体は6年間の有効期限が与えられていますが、6年を過ぎたあとは毎年験車を受ける必要があります。
また、中古車の場合は購入時に験車を受けなければならず、バスやタクシーなどの社用車に関しては新車登録時から毎年受ける義務が課せられています。
験車を受けるためには、ディーラーまたは自動車整備工場に行く必要があります。
検査自体は日本ほど時間がかかるわけではないので、当日の朝に出せば夕方には終わっているくらいのスピード感だそうです。験車にかかる費用は530HKD(日本にすると8,000円程度)
もし験車中に修理箇所があればその分の修理代も加算されます。
さらに、験車を終えたあとは自動車税を納めるために運輸省というところに行って、600HKD(日本にすると9,000円程度)支払ってすべての験車作業が終了です。
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験車を受ける際は自動車登録証と、車検場の予約確認書が必須とのことなので、予約なしで当日いきなり験車を受けるということは難しそうです。
とはいっても、予約さえしておけばスムーズに1日ですべての作業が済むので日本とは違ってかなり手間が少ないといえるでしょう。

シンガポール

シンガポール車検
シンガポール車検

シンガポールでの車検は、新車登録された車体は3年間有効期限が与えられており、3~10年の間は2年ごと、10年以上の車両は1年ごとの検査が義務付けられています。
車検の方法は日本のユーザー車検と少し似ており、検査場に自分自身で車両を持ち込む方式です。
とはいえ車検の検査作業をすべて自分自身で行わなければならないユーザー車検とは違い、車検場に持ち込みさえすればあとの作業は検査員が行ってくれるようです。
かかる時間も早ければ10分、長くても30分程度。日本国内の車検の受け方として、ユーザー車検は比較的すばやく受けられるほうではありますが、シンガポールの車検はそれよりもより早く済みます。
ただし予約制ではないので、混み合っている時はかなり待つことになるかもしれません。
自家用車の車検にかかる費用は60ドル(日本円にして6,500円程度)で、前払いが一般的なのだそうです。
検査の過程で不備や不具合などがなければ、担当した検査員の署名つきの合格証が手渡されます。
ただ、この合格証はフロントガラスに貼り付けるなどの義務などはなく、次の自動車税を納めるまでの間だけ保管していれば良いだけなので、法的な効力はそれほどありません。納税後は捨ててもいいようです。
ちなみにシンガポールで車検が受けられる場所は民間の車検場のみとなっており、日本のように政府が運営している車検用施設はありません。

ベトナム

ベトナムには近年まで車検制度はありませんでしたが、2008年を過ぎてから交通運輸省が主導となって車検業務を行うことができる施設の建設を進めてきました。
現在では政府、市町村、民間の3機関による車検場が、いくつも運営されています。
ただし、車検業務を民間に委託したいという政府の方針により、国家車検組織を民間に移管しはじめているので、政府機関による新たな車検場は増やされていません。
車検の有効期限は、新車登録されてから7年以下の車両なら30ヶ月、それ以降は18ヶ月となっており、7~12年の車両なら12ヶ月、12年以上の車両なら6ヶ月という具合に、車両の製造年数によって異なります。
車検作業はすべて国家技術基準に則った整備士が行うので、各国の車検制度と比べて検査基準は厳しいようです。

とはいえ、現在のベトナムでは自家用自動車を持っているのは、まだ富裕層のみなので、それほど車検を受ける人自体があまり多くないようです。一般人の収入が日本円にして25,000円程度なのに対して、オイル交換だけでも1回で2,000円ほど掛かる為、当然といえば当然でしょう。
車検業務が民間に委託されて一般人の稼ぎ口が増え、自動車の所有人口も徐々に増えつつある発展途上のベトナムの車検は、これからもどんどん進化していくのではないでしょうか。

ユーザー車検は、自分で運輸支局の車検場に持って行き実施する車検

中国

中国での車検は、ここ最近で大きく制度が変わりました。
2014年以前までは、新車登録6年以内の車両は2年に1回、6年以上なら1年に1回、15年以上で半年に1回、20年以上で3ヶ月に1回の車検を受ける必要があったのですが、2014年9月1日を過ぎてからは、6年以内の車両なら1度も受ける必要がなくなったのです。
そして、現在の法律では6年以上経過した車両は毎年1回車検を受けるように義務付けられていますが、以前の車検スパンを考えればかなり制約が緩和されていることがわかります。
車検の有効期間が緩和されたのには、理由があります。
中国では2000年を過ぎたあたりから自家用車を持つ家庭が急増し、そのわりには車検場が少なく、なかなか車検を受ける事が出来なくなりました。
そんな中で横行したのが、コネや料金の上乗せによって無条件で検査を通るといった、車検体制そのものの腐敗です。車検にかかる費用は160元(日本円にして3,000円程度)なので、料金を上乗せしたところでそれほど高額にならなかったというのも腐敗した一因でしょう。
クレジットカードOKのGoo車検
こうして車検をいくら義務化してもまったく意味がなかった為、体制を再度整える意図で車検の有効期間が緩和されました。

車検の無い国

車検の無い国
車検の無い国

日本人にとっては当たり前ともいえる、車検制度
そしてこれまで各国の車検制度をご紹介したように、車検は世界でも行われている重要な制度です。
といっても、実は車検制度を行っている国は世界的に見て少数派だということをご存知でしたか?
日本は世界に誇る自動車メーカーをいくつも保有しているように、自動車普及率が高い国です。
しかし、いまだ世界では自家用の自動車を持っている家庭は富裕層に分類されています。
つまり、多くの国では車検制度を導入するほど自動車が普及していない事が多いという事です。
また、車検制度があったとしても日本ほど罰則が厳しいものでは無かったりします。
車検制度の有無によって、国の自動車普及率とそれに対する意識をうかがい知ることが出来る訳です。

一方で、自家用車が普及しつつあるにも関わらず、車検制度がないという国もあります。
それがインドやマレーシア、東南アジア諸国。これらの地域では近年急激に自動車が普及しはじめた為、法的な制度を整備する時間がなかった為、車検制度が無いと言われています。
徐々に整備されていくはずなので、この記事が出てから数年後には、もしかすると車検制度が導入されはじめるかもしれません。

世界の車検費用

少数ではありますが、世界には日本と同様に車検制度を導入している国が存在しています。
ところが、その中でも日本の車検は別格で厳しく、費用が高いといわれています。
ここではその実態についてご紹介していきます。
本当に日本の車検費用は高いのでしょうか?
日本以外の国の車検はどの程度の費用で済むのでしょうか?
日本で車検を受けるといえば、数万円はかかるというイメージを持っている方が多いかと思います。
しかし、実は純粋に車検だけに掛かる費用は、たった3,000円程度。
韓国やオーストラリアなどでもそれと同程度の費用だという事なので、特別高いわけではありません。
しかし、日本では車検手数料に加え、「自動車重量税」と「自賠責保険」の更新料も必要となります。
そのため、3,000円から大きく膨らんだ数万円という金額になるのです。
ちなみに、各国の車検でも車検費用のほかに自動車重量税などが必要となりますが、高くても10,000円程度で収まるのだとか。
イギリスなら1回の車検で5,000円程度、シンガポールでは4,000円程度。
こうして見ると、日本の車検にかかる費用がいかに高いかお分かりになると思います。他国の車検制度が羨ましく見えてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
日本の車検費用について

まとめ

車検
車検

ここまで世界各国の車検事情をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか? 安全に自動車を利用するために整えられている車検制度ですが、国によってその内容や、検査を受けるのにかかる費用が大幅に違うことが分かって頂けたかと思います。
各国と比較すると日本の車検チェック内容が厳しく、かかる費用もかなり高額なので、もしかすると他国の車検制度が羨ましく感じられたという方も多かったのではないでしょうか。
とはいえ、車検はあくまでも安全に自動車を使用するために行うものなので、チェック内容があまりに簡単すぎても、安すぎても良いというわけではありません。
日本の車検はかなり厳しく、有効期限が切れてしまった場合の罰則も厳しいものですが、その分だけ確実に保安基準を守った車両だけが公道を走行しているということでもあります。
自動車の保安基準は、運転している人だけでなく、歩道を歩いている人、公道の周囲で生活している人の安全を確保するためにも設けられているものです。
むしろ、自分で点検しなくとも、しっかりと保安基準をキープした車両を用意してくれる確かな車検制度が用意されているのは、歓迎されるべきことでしょう。



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