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車検の整備道具

2020/07/22
 
整備道具

目次

インパクトドライバー

インパクトドライバー
インパクトドライバー

DIYの車整備で活躍するさまざまな道具の中でも、特に「これがなくては始まらない」といえる道具のひとつがインパクトドライバーです。
車は、さまざまな部品が組み合わされて出来ています。たとえば部品Aが部品Bにネジによって固定されている、という具合です。整備のためには、まずは何といってもネジを外して部品を分ける必要がありますが、ネジはかなりきつく締められているので人力でやろうとするとなかなか厄介……。
そこで役立つのが、インパクトドライバーです。ネジの頭に当ててスイッチをオンすると、ネジに衝撃(インパクト)を与え、固く締められている場合も、たちどころに外す事が出来ます。
ネジに対して水平に当てなければ車検前の整備だけでなく、タイヤ交換などでも活躍する工具です。
(車検時には、タイヤは無視できない存在ですよ!タイヤの基本知識 へ)
さまざまなDIY用のインパクトドライバーが出ていますが、オススメとしては、たとえば『マキタ(Makita)充電式インパクトドライバー』などが挙げられます。有名電動工具メーカーの「マキタ」が提供するアイテムで、重すぎず軽すぎず、使いやすいということで人気を得ています。
価格は高めですが、その分だけ高品質で長く使えるという点がポイントといえます。一生付き合っていく車の整備の際に使用できる“頼れる工具”として、持っておくと良いでしょう。

工具セット

様々な工具をひとまとめにした「工具セット」という商品があります。
電気設備や配管工事用など、それぞれの用途に応じて中身は異なります。工具セットを購入する際には、自分の用途に合った工具を正しく選ぶ必要があります。
たとえば、車の整備をするために工具が必要な場合は、「整備用工具セット」を選びましょう。
ボルトやナットを締めたり緩めたりするために使用する「ソケット」「ドライバー」「ラチェット」などが基本的なアイテム。タイヤ交換などの軽い整備にとりあえず慣れておきたいという初心者の方には、それらの基本的なアイテムがそろった工具セットを購入する事をお勧めします。
一方、エンジンルームの整備なども行いたいという上級者には、エンジンを触るために必要な「マグネット付きプラグレンチ」などが収められているセットがお勧めです。
商品としては、自動車・バイクの工具を専門とする「アストロプロダクツ」が提供する『APツールセット』などがおすすめです。ソケットやドライバーに加え各種のレンチニッパーなどさまざまなアイテムをそろえているセット。初心者にも上級者にもおすすめできるセットと言えます。

ソケットの規格

ソケットの規格
ソケットの規格

ボルトやナットを外したり、締めたりするために嵌める「ソケット」は、嵌め込むボルトやナットの大きさに従っていくつかの種類に分かれています。
国産車の場合「8mm」「10mm」「12mm」「13mm」「14mm」「17mm」「19mm」「21mm」「22mm」「24mm」というサイズのソケットが揃っていれば、大体の整備は行う事ができます。
ソケットに取りつけてボルトやナットを締めたり外したりするラチェットハンドルもセットになった「ソケットセット」が販売されています。使いやすいものを揃えておくと、何かと便利です。
オススメは、ソケットとソケットレンチを主な商品として製造しているメーカー「コーケン」が販売している『Z-EALシリーズ1/4インチ26個セット』です。
このセットがひとつあれば、車の整備はもちろんの事、さまざまな場で役立ちます。何でもDIYでやるのが好き、という方にとって重宝するセットとなるでしょう。

六角レンチの規格

車の各部品をはじめ、さまざまな製品の取り付けに使われている六角形のボルトです。整備の為に分解したり、あるいは整備後に組み立てたりする為にはボルトを外す為の工具が必要です。
その工具こそが、六角レンチ。ボルトの頭にある六角形の穴に先端を差し込んで回す事により、緩めたり、締めたりする事が出来る工具です。L字になっているのが一般的で、扱いやすく便利です。
六角レンチの規格としては、「日本工業規格(JIS)」「国際標準化機構(ISO)」「アメリカ機械学会(ASME)」などが定めたものがありますが、日本で車の整備をするなら、例えば様々な工具・家庭用具を製造している「高儀」が販売している『HANDIWORK ボールポイント 六角棒レンチ9本組』を持っていれば十分であるといえます。
文字通りサイズが異なる9本のL字型六角レンチがセットになったもので、サイズは「1.5mm」「2mm」「2.5mm」「3mm」「4mm」「5mm」「6mm」「8mm」「10mm」となっています。
使い勝手の良い長さのアイテムなので、狭い場所での作業も楽に行う事が出来ます。 通販で気軽に購入できるのも嬉しい所と言えるでしょう。

ドライバーの規格

ドライバーの規格
ドライバーの規格

ネジの頭に差し込み、回転させることで外すことができるドライバー(プラスドライバー)。車の整備をする際には欠かせない工具の一つですが、日本では「日本工業規格(JIS)」の定めた規格があります。
「No.0」「No.1」「No.2」「No.3」という4種類です。それぞれ、「1.4~2.6mm」「2~2.6mm」「3~5mm」「5.1~8mm」というネジサイズに対応しています。
特によく使用されるのは「No.1」「No.2」あたり。
その規格に合う商品を持っていれば、車の整備もしっかり行うことが出来るでしょう。
特におすすめの商品として挙げられるのは、「Wera(ヴェラ)」が販売する『350SKレーザーチップドライバー』というもの。グリップが手のひらにフィットしやすい形状をしているのが特徴として挙げられますが、もうひとつ、目を凝らしてみていただきたい特徴があります。
ネジの頭にねじ込むことになる先端部分に、その秘密があります。
一般的なドライバーはネジの頭にきっちりはめ込めるように「+」型になっているのみですが、ヴェラの『350SKレーザーチップドライバー』はその先端部分に溝が掘られています。
指で撫でてみると、ザラザラとした引っかかりのある感触です。この溝はまさしく、嵌め込んだネジの頭に引っかかりをつくることを目的として彫られている物です。
ドライバーの先端をネジの頭に嵌め込んだ物の、いざとなると固く締まっているためにドライバーが回りにくいということがあると思います。しかしこのアイテムであれば、ネジに引っかかりができる分、しっかりつかんでスムーズに外す事が出来るようになります。
また、グリップが手のひらにフィットする形状になっているのもポイント。より快適に扱うことが可能です。

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絶縁工具

車の整備をする際に気をつけなければならない事のひとつは、電気が通っている状態(通電状態)で作業をしなければならない場合があるという事です。
そのような場合には、「絶縁工具」と呼ばれる特殊なアイテムを使用する必要があります。
絶縁工具とは、簡単にいえば電気を通さない材質でコーティングされている工具のこと。専門用語的には、「絶縁保護具でカバーされている工具」ということになりますが、日本では法令上、通電状態のところで作業を行う際には絶縁保護具が使われた絶縁工具を使用しなければならないと決まっています。
車整備のための工具を揃える際には、その点をクリアしているものを選ぶよう心がけましょう。
おすすめの商品としては、たとえば国際電気標準会議(IEC)が定めた規格「IEC60900」に準拠しているアイテムです。決まった手順に従って絶縁テストを行い、「これなら安全」と太鼓判を押された製品です。
例えば「TRUSCO」が販売している『絶縁交替式ドライバーセット』などは、お勧めの商品と言えます。
通電状態にある部位でネジをすみやかに外し、必要な作業を行う事が出来ます。

ねじ、ボルト、ナット

ねじ、ボルト、ナット
ねじ、ボルト、ナット

車に使われているネジやボルトには、様々な種類のものがあります。
たとえば頭が六角形になっている「六角ボルト」や、頭に六角形の穴が開いている「六角穴付きボルト」というものがあります。前者を緩める際には六角形のソケットを嵌めてラチェットハンドルを取りつけて回します。一方、後者の場合は六角レンチの先端を穴に差し込んで回すことになります。
また、頭に「+」型の穴が開いている「プラスネジ」は、プラスドライバーを使って緩めることになります。
このように、それぞれの種類によって使う工具が異なるということは最初に覚えておくべきポイントと言えます。
また、時に様々なトラブルに見舞われることがあるので注意が必要です。
たとえば、ボルトが汚れていたり錆びが浮いていたりする場合には要注意。
作業が終わって再びボルトを差し込んで締めていくとき、汚れやサビがボルトから剥がれて引っかかってしまい、それ以上入らなくなってしまう事があります。そしてその際に無理やり差し込もうとすると、「ネジやま」が圧迫されて潰れてしまう事があります。
いったんそうなってしまうと、再び緩めて外すのも大変ですし、何より周辺部位を傷つけてしまう可能性があります。ボルトを嵌め込む際には、あらかじめ汚れやサビを落とす事を心がけましょう。
また、例えば一見すると「六角穴付きボルト」のように見えて、穴のカタチが「六芒星」のようになっている「トルクスネジ」を扱う場合も注意が必要です。
六角穴付ボルトを緩めるときに使う六角レンチの先端を穴に嵌め込むことはできますが、穴のカタチが異なるのでしっかり噛み合わず、ネジの穴が潰れてしまう事があります。
やはり、専用の工具をしっかり使うことが大切であると言えるでしょう。

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トルクレンチ

トルクレンチとは、ボルトやナットを差し込み、取りつけて締めつける際に使用する工具のひとつです。
外見的にはソケットとともに使用するラチェットハンドルに似ていますが、ラチェットハンドルが単なる工具であるのと異なり、トルクレンチは「測定工具」と呼ばれています。「トルク値」を設定し、そのうえで値に合わせて締めることができます。
トルク値とは、ボルトやナットの“締めつけの値”です。ボルトやナットを締める場合、この値より小さくても大きくても、のちのち周辺部位に負担をかけたりする事があります。
たとえばトヨタ車やダイハツ車の場合、「ホイールナット」はトルク値103N・m で締めるべし、とされています。
トルクレンチをしっかり使いましょう。
ホイールナットの専用トルクレンチとしては、「KTC」が販売する『12.7sq.ホイールナット専用トルクレンチ』 などがお勧めです。すでにメーカーが指定しているトルク値に設定されているというのがポイントです。
たとえばトヨタ・ダイハツの指定トルク値103N.mにあらかじめ設定されているもの、スズキ・日産軽の指定トルク値85N.mに設定されているもの、日産・ホンダの指定トルク値108N・mに設定されているものが販売されています。自分の車に合うものを選べば、事前に自分でトルク値を調整する手間をかけず、すぐに使用する事が出来ます。

ラチェットレンチ

ラチェットレンチ
ラチェットレンチ

ラチェットレンチは、ソケットとセットで使用するラチェットハンドルとは異なり、これ単体で使用する事になる工具です。ボルトやナットを締めるために使用します。
いわばソケットと一体型になったハンドルのことで、「ラチェットハンドル+ソケット=ラチェットレンチ」といえます。
ソケットを取り換えることでさまざまなサイズのボルトやナットに対応できるラチェットハンドルとは異なり、ラチェットレンチは、それに対応するサイズのボルトやナットのみに使用することが可能です。
ラチェット (Ratchet=爪車)という機構が備わっており、いったんボルトやナットに嵌め込めば、あとはグリップを持って前後に動かすだけで締めることが可能です。
また、前後運動を早くすればその分だけスピーディにボルトやナットを締める事が出来ます。
車のボルトやナットを締める作業は狭い空間で行わなければならない場合もあるので、小回りの利くサイズの品物を選ぶのがポイントと言えます。
おすすめは、「スーパーツール」が販売する『4サイズラチェットレンチショートタイプ』です。
“ショートタイプ”という名前通りの手ごろなサイズに加えて、調整することで4サイズのボルト、ナットに対応できる優れものです。

ニッパー、プライヤー

“はさみ”の部分で物をつかんだり、“刃”の部分で切断したりすることができるニッパー、プライヤー。車整備で使用されるのは主にプライヤーです。「はさんでつかむ」「切断する」というと何だか穏やかじゃない感じがしますが、要するに穏やかではない事態が起きたとき、プライヤーは活躍します。
たとえば、緩めたり締めたりしている最中にボルトがつぶれて回らなくなってしまったときなど、パワーが強いプライヤーを使うことで回す事が出来るようになったりします。
また、トランスミッションのシャフトなどに使われている「スナップリング」を交換する際には専用の「スナップリングプライヤー」を使う必要があります。
スナップリングは繊細な部品なので、専用アイテムを使用しない場合には破損してしまう事も考えられるので注意が必要です。
さて、スナップリングプライヤーのおすすめ商品は、「KTC」の販売する『スナップリングプライヤーSOP1715』です。
小回りの利くシンプルなモデルで、先端部分が取り換え可能となっているのがポイント。
車のさまざまなところにあるスナップリングを取り外したり付け直したりするために、必要な形状の先端部分を選び、スムーズに行う事が出来ます。

SST(特殊工具)について

SST(特殊工具)
SST(特殊工具)

SST(特殊工具)とは、文字通り特殊な場面で使用する工具のこと。より詳しく言うとすれば、“特殊な場面で使用する工具”という事になります。
たとえば、先に解説している「スナップリングプライヤー」もそのひとつ。主に、スナップリングを取り扱うときに使用する専用のプライヤーです。
ほかにも、たとえばオイルフィルターの取り外し・取りつけの際に使用する「オイルフィルターレンチ」や、ブレーキパイプに使われているフレアナットを外したり付けたりする際に使用する「フレアナットレンチ」といったSSTがあります。
さまざまなメーカーがSSTを販売していますが、特にここでおすすめしたいのは「アストロプロダクツ」が出している製品。オイルフィルターレンチもフレアナットレンチも、それぞれに販売されています。

スパナ、モンキーレンチ

「スパナ」「レンチ」は、基本的にはいずれもボルトやナットを締めたり緩めたりするためのアイテムであり、明確な違いはありません。レンチは左右からつかむ形でボルトやナットをとらえます。
ただし、モンキーレンチには、普通のスパナやレンチとは異なるところがあります。
ボルトやナットを左右からつかむというところは同じですが、先端部分(通称「アゴ」と呼ばれるボルトやナットを挟む部分)を自在に広げたり狭めたりすることができ、さまざまなサイズのボルト、ナットをつかめるという特徴があります。
モンキースパナのおすすめ商品は、創業100年以上の歴史を持つ日本の金属製品専門会社ロブテックスが製造・販売している通称「Mシリーズ」と呼ばれるものです。
JISが定める規格よりも高い耐久性を誇ります。長く使い続けることができるモンキーレンチということで、車ファンだけでなくDIYファンからも信頼を得ています。

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