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電気自動車って実際どうだろう?って方も多いんじゃないでしょうか?車検や、燃費など電気自動車のメリット、デメリットをご紹介します

電気自動車のホントのところ

2020/07/22
 
電気自動車

目次

電気自動車

電気自動車とは

電気自動車は、別名「EV」と呼ばれるタイプの車です。「Electric Vehicle(エレクトリック・ビークル=電気の車両)」の略であり、文字通り電気エネルギーによって走行します。充電式の電気モーターが内蔵されており、排気ガスや二酸化炭素を排出すること無く走る事が出来ます。

「車といえばガソリンで走るものであり、電気自動車はSF映画の話しに過ぎない」というのが過去100年の常識でしたが、現在では決して珍しい存在では無くなりました。
特に日本では、世界を席巻する各自動車メーカーが、電気自動車の名車を数多く生み出しています。
現在でも、日産の『リーフ』など、様々な車種があります。
また、海外でもフォルクスワーゲンの『e-ゴルフ』や、ルノーの『ゾエ』などが販売されています。
因みに、自動車史を語る上で外すことはできない歴史あるメーカーのフォルクスワーゲンは、「地球環境に配慮して、これからは電気自動車の開発に注力する」と発表しています。

例に挙げた日産の『リーフ』は、価格が新車で320万円ほどです。
大体この辺りが平均的な価格帯になるようですが、海外の電気自動車はやや高く、たとえばワーゲンの『e-ゴルフ』は500~530万円が相場です。

自動車
自動車

電気自動車の燃費

いわゆる「燃費」とは、そもそも「ガソリン1リットルあたりのキロ数(km/L)」です……が、すでに書いた通り電気自動車はガソリンで走るわけではありません。
いわゆる燃費の定義に当てはめても、ガソリン車との比較ができないのです。

というわけで、ここでは新たな目安の元で電気自動車とガソリン車、どちらがお得なのか考えてみましょう。
目安にしたいのは、「1km走行するのにいくら掛かるか」ということです。

たとえば今、ガソリン代が1リットルあたり120円としてみましょう。
さらに、電気代は1kWh(1時間に消費するワット数)あたり27円としてみます。
また、比較に使うガソリン車が1リットルで走る距離を10kmと仮定。電気自動車に搭載する電池の容量を30kWhとし、満タンに充電した場合に走行できる距離は300kmと仮定します。

そのうえで計算してみると……
ガソリン車が1km走るのに掛かる費用は、
「120円」÷「10km」=「12円」
となります。

また、電気自動車の場合、電池を満タンにするには
「30kWh」×「27円」=「810円」
が必要となります。
このお金で300kmを走行できるということなので、「1km走行するのに掛かる費用」は、
「810円」÷「300km」=「2.7円」
となります。

さて。
以上のややこしい仮定と計算の末に見えてきたのは、「1km走行するのにいくらかかるか」を比べた時、ガソリン車は「12円」であり、電気自動車は「2.7円」であるということです。
大体4倍程度の違いがあります。
つまり、電気自動車はガソリン車よりも4分の1ほどお得であるという訳です。

自動車
自動車

電気自動車の税金

電気自動車は、ハイブリッド車と同じく税金がガソリン車に比べて大幅に安いという特徴があります。

車を購入し、所有していると、様々な税金が掛かります。
購入した場合には自動車取得税が必要になり、車検を受けるごとに自動車重量税や自動車税などが掛かります。自動車重量税は、車が公道を走る際に地面を少なからず圧迫し、ダメージを与えることから義務付けられている税金であり、自動車税は車を保有することによって課せられる税金です。
もろもろを合わせると少なくない出費と言えます。

しかし、少なくとも自動車取得税に関して、電気自動車は「非課税」となっています。
つまり、その分だけガソリン車よりも割安であるわけです(本体価格はガソリン車より高いのでそのあたりは注意する必要があります)。
また、自動車重量税や自動車税に関してもガソリン車に比べると軽減されています。
車検の度に掛かる費用がその分マイナスされるという点において、お得であると言えるでしょう。

電気自動車のメリット

電気自動車の最大のメリットは、車を走らせることによる環境への悪影響がゼロであることです。
従来のガソリン車の場合、車を走らせることは、地球環境にダメージを与えることとイコールでした。車がたくさん走ればその分だけ排気ガスを散布し、二酸化炭素を排出します。
特に20世紀半ば、世界大戦も終わって世界が急速に豊かになっていく時代、日本を含む先進国では自家用車が爆発的に増え、激しく地球環境にダメージを与えることになりました。
しかし、電気自動車の登場によって、少なくとも日本や欧米の国々においては状況が改善されつつあります。電気自動車は、車内に搭載した電気モーターの稼働によって車を走らせます。
バッテリーにためこんでいる電気を消費するだけで、他に何かを排出するということがありません。スマホで電話をしたからといって排気ガスが出ないのと同じことです。

また、すでに見たようにガソリン車に比べると燃費がよく、減税措置がなされているために価格が割安であるという点も見逃せないメリットといえるでしょう。

機能面でいえば、「電気自動車はガソリン車に比べてスタートが速い」ということが言えます。
ガソリン車が速度をあげるにはエンジンをかけて徐々に回転数を上げていく必要がありますが、電気自動車の場合は、要はスイッチのオン・オフで走らせることができるので、最初から速度を上げてスタートさせることができます。


電気自動車のデメリット

ひと昔前は“SF映画の産物”と思われていた電気自動車ですが、現在では新世代の車として知られるようになっています。
地球環境に優しく、機能面でもガソリン車より優れたところを見せ、さらに家計にも優しいというメリットだらけの車です……が、だからといって電気自動車は100%文句なしに素晴らしい!というわけではありません。デメリットもあります。

たとえば、ガソリン車のガソリンと電気自動車のバッテリーをカラにしてガソリンスタンドに置き、エネルギーが満タンになるスピードを競わせてみましょう。
ガソリン車の場合は、ガソリンを注ぎ込むだけなので、せいぜい5~10分程度。手慣れた人なら5分で完了させることができるはずです。
一方、電気自動車の場合は、バッテリーに電気エネルギーをため、満タンになるまで待っていると40分は掛かります。これは自動車メーカーが公式に発表しているデータです。
そう、要するに電気自動車はエネルギー満タンになるまでにかなり時間が掛かってしまう訳です。

また、そもそも充電する場所が少ないという問題もあります。
電気自動車の充電には専用の充電設備が必要ですが、日本中どこのガソリンスタンドにも設置されているわけではありません。また、家に設置するにもそれなりの費用が掛かります。
このような点が、デメリットであると言えます。

自動車
自動車

電気自動車の車検

電気自動車の車検は、費用の目安が大体6~10万円と言われています。
従来のガソリン車の車検に比べると、費用としては安いと言えます。
すでに述べたことですが、車検ごとに支払う必要がある自動車重量税や自動車税が、ガソリン車に比べて軽減されているというのが理由の一つです。

しかし、それだけではありません。
そもそも電気自動車の車検は、ガソリン車に比べてシンプルです。
というのも、ガソリン車の場合はガソリンエンジンやそれに繋がる設備・機器などを詳細に見る必要がありますが、電気自動車はバッテリーに貯めた電気を使ってモーターを動かし、それが車を動かすという、いわばシンプルな構造の車。積み込まれている設備・機器の種類や量もガソリン車に比べて多くありません。
つまり検査項目がそれほど多く無いわけで、その分だけ費用を抑えることができるのです。

ただし、ガソリン車と比べて、電気自動車はその中枢部であるモーターやバッテリーが高価であるという点には留意すべきと言えます。
たとえば、大事に乗っていればモーターは長持ちさせることができますが、バッテリーは日々少しずつ劣化していきます。スマホのバッテリーなどもそうであるように、いつかは交換の時期がやってきます。
その際には、一説には70万円とも言われている交換費用を支払う必要があります。その点は注意すべきといえるでしょう。

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